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メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームの日本肥満学会基準(2005年)

☆腹囲  男性85cm以上・女性90cm以上であったうえで
☆次の1~3のうち2項目以上該当している

1 血圧 150mg/dL以上  または  HDLc 40mg/dL未満
2 中性脂肪 150mg/dL以上
3 血糖 110mg/dL以上

男性では40代から、女性では50代から急激に該当する人の割合が多くなっています。
特に、50代からの男性は半数以上の人が該当しています。

メタボリックシンドロームは生活習慣病(高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満症など)と関連して人体にとってさまざまな悪影響を及ぼします。
なかなか気づきにくい病気が多いのですが、それを引き起こす原因となる動脈硬化と密接な関係にあります。
動脈硬化は、生活週間病によって引き起こされる可能性があります。
そして動脈硬化なると、日本人の三大死因である癌・脳卒中・心臓病。このうち脳卒中や脳梗塞などの脳血管障害、心筋梗塞などの心疾患になる危険性が高くなります。
メタボリックシンドロームによる原因は人それぞれです。なぜならメタボリックシンドロームは生活習慣病の併発によるものであり、生活習慣病は生活習慣によって引き起こされるところが大きいのです。
まずは自分の生活習慣のどこに原因があるのかを考えてみましょう。

「食習慣」CHECK

  • 食事の量が多い
  • 味付けの濃いものを好む
  • 食事時間が不定期(3食、食べない時がある)
  • 間食(おやつ)をよく食べる
  • 野菜より肉を好んで食べる
  • 飲み物はジュースなどの糖分の入っているものをよく飲む

「運動習慣」CHECK

  • 日ごろ歩く機会が少ない
  • 休日は家で過ごす
  • 特にスポーツをしない

「嗜好品」CHECK

  • タバコをすう
  • お酒が好きだ
  • 間食(おやつ)をよく食べる
  • 飲み物は甘いものを好む

これらが原因として考えられます。
多く当てはまっているほど、メタボリックシンドロームの可能性が高いと考えられます。

特定健診について

メタボリックシンドロームの予防・早期発見・治療を促す事で生活習慣病を抑制し、医療費削減を目指す事を目的とする特定健診が、平成20年4月から義務付けられました。
※特定健診の実施を義務化しているのは加入者本人では無く、健康保険組合などを運営する市区町村や企業にです。

特定健診で、メタボ及び予備軍と診断された場合は、所属の健康保険組合から指定する期間で保健指導を受けるようにとの通知があり、保健指導を受けなければならなくなります。
保健指導では、医師や保健師、管理栄養士がメタボ改善のための目標と、食事・運動などのプランを決定して、その後6か月間目標達成に向けてプランを実施することになります。

当医院においても、管理栄養士が常駐し、特定健診をおこなっております。
早期発見が治療への近道となります。
受診表が送付されてきましたら、早めの健診をおすすめします。

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