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動脈硬化の度合い測定

動脈硬化の度合い測定

がんに次いで日本人の死因の二、三位を占める心臓病、脳卒中。
その主な原因は動脈硬化です。食習慣の欧米化や運動不足、ストレスなども影響し、今後ますます、動脈硬化の伴う疾患は増加すると言われています。
動脈をはじめとする血管は身体のすみずみまで栄養を行き届かせるため本来、弾力性に富んでいます。その弾力性が失われ硬くなり、管の内部にさまざまな物質が沈着して血管の通り道が狭くなり、流れが滞るような状態が動脈硬化です。
この動脈硬化を促進する主な要因は、加齢に加え高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症、肥満等のいわゆる生活習慣病です。
「沈黙の病」と言われる動脈硬化は初期段階では症状がなく、自覚症状がないため、事前に高血圧、高脂血症などの疑いを指摘されても放置する人は少なくありません。
知らない間に進行し、脳梗塞、心筋梗塞などの重篤な合併症を引き起こす危険性があります。

くまい医院には動脈硬化の度合いを測定する検査装置が設置されています。
この検査装置では、上腕-足首動脈間の脈波伝播速度(PWV)と上腕-足首の血圧の差(ABI)を測定します。

PWV 心臓から押し出される血液により生じる拍動が手や足に届くまでの速度
血管が硬いほど速度が速くなるため、動脈硬化の度合いを示す指標
PWV≦1400cm/sec(=8m/sec)
ABI 動脈の閉塞・狭窄を示す指標
ABI≦0.9  動脈閉塞の疑い

検査はいたって簡単。ベッドに仰向けになり上腕部と足首に血圧を測るような装置を巻き、両手首と胸に心電図を測定する時のような電極をつけ、5分ほど待つだけです。

これを機会に、受診をおすすめいたします。病気は治療ではなく、予防が大切なのですから・・・

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